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未経験入社/小笠原渉
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会社は社長ではなく
みんなで作るもの。創業メンバーと
未経験入社第一号との
特別対談 -
取締役/秋山健次
社長と社員のフランクな間柄は創業時から
秋山/フランクな社風のせいか、若いメンバーが先輩や上司をバカにしている気もするんだけど(笑)、それはまあ半分冗談として、社長の千葉は、人前で偉そうにするのはかっこ悪いという考えがあるんだよね。以前の会社でも千葉と一緒だったけど、部下との接し方は全然変わっていない。むしろ何も変えないことを意識していると思う。それが良いのか悪いか分からないけど、今のところいい方向に向かっているかな。
小笠原/僕は秋山さんのことバカにしていませんよ、なに言ってるんですか(笑)。千葉さんも秋山さんも、上司と部下の間に垣根を作らないこの社風を僕はとても気に入っていますよ。以前働いていた映画館は社風も上限関係が厳しかったので、IT業界はさらに厳しいのかな…と勝手に思っていました。
秋山/そういえば小笠原くん、一時期流行っていたあの大喜利なんだったの。社内の先輩達に声かけて「○○さんとかけまして、どんぶりとときます、そのこころは…」って、アレ意味分かんないよ(笑)。
小笠原/「器が大きい!」ってやつですね(笑)。あれは僕なりのコミュニケーションですよー。社歴が浅い僕の無茶振りにも快く付き合ってくれて、皆さん本当に優しいですよね。社長も仕事以外の雑談も含めて普段のコミュニケーションが取りやすくて、ある日プロジェクトが終わって会社に戻ると「ちょっとたばこ行こうよ」と声をかけて、話しをしてくれました。それ以来戻るといつものちょっとした行事に。だから結局、たばこが止められない(笑)。
秋山/おれは止められたけどね(笑)。
作業としてではなく仕事を理解することが大事
秋山/それにしても小笠原くん、先輩への無茶振りも含めて未経験で入社してよくここまでできるようになったよね。違う現場だったから細かな成長の過程は分からないけど、報告を聞いて頑張っているなあと感じていたよ。
小笠原/秋山さんは新人が伸びているかどうかは、何で分かるんですか?
秋山/例えば飲みに行くと、どうしても仕事の話になるでしょう。すると会話の中で使われている言葉でだいたいその人の修得状況が分かるかな。例えば専門用語や業界用語をきちんと理解しているかなんて、会話だけでもだいたいつかめるからさ。
小笠原/それ分かるな~…うん。新人育成に携わっていると、言われたことを言われたままだけやる人と、指示内容を自分なりに噛み砕き意味を理解して作業を進める人とでは、成長スピードが全然違いますよね。作業の本質をつかむことが大事。学んだことを自分の口で説明できてはじめてゴールだと思います。
秋山/おまえ、成長したなー(笑)
小笠原/新人にはどこから、何から教えたら早く成長するか、僕らもいまだに試行錯誤の繰り返しです。正解は見つかっていません。ただ分かったことはこれを言うと身も蓋もないことですが、成長って最後は本人の意志しかないですよね。僕ら先輩は過去の経験からいろいろ教えることはできるけど、その先の取り組む姿勢は本人の資質によるところが大きい。それを本人が気づくまで辛抱強くサポートするのも、僕ら先輩の役目だと思っています。
現場の声を大事にしたい
秋山/小笠原くんがそこまで新人や会社のことを考えていると思わなかったよ(笑)。会社は、社長だけじゃ絶対にまわらないし、私たち創業者だけでもまわらない。創業メンバーで制度を作ることはいくらでもできるけど、現場にとって本当にいいことなのかはわからない。社員が求めていることを実現することで、社員が会社を改革していくきっかけになればいいよね。
最近嬉しかったのは人事評価制度。確かに今までは曖昧な部分もあった。だから現場からの声が出てきたということは、毎日考えて仕事をしているんだなあと思った一方で、組織が成熟しつつあると感じて、少し寂しくなっちゃった(笑)。
小笠原/あ、現場の声というのを聞いて、いま急に思いついたことが!!
秋山/なんだよ突然。何を言い出すんだい??
小笠原/新事業や新製品とか社内コンペ的なことやってみるのどうですか。こんな製品作ってみようというコンペみたいなの面白くないですか?
秋山/お。いいんじゃないのー。それって具体的には企画書コンペみたいなもの?
小笠原/そうです。社歴とか全部なしにして、全員で企画書コンペみたいなのやってみると、会社が盛り上がるかもしれないと、いま秋山さんの話を聞きながら思いつきました。
秋山/面白そうだね。千葉はそういう企画が大好きだからやってみればいいじゃん。
小笠原/やりたい!これと現場と両立できるか不安ですが、やってみたいですね。
秋山/コンペまでの準備が大変だよね(笑)。出来る出来ないは置いといて、現場の声をできるだけ尊重したいな。そもそも私たちは、もっと自由に意見が言えて、いい仕事するためにこの会社を創業したんだからさ。